人気ミニPCメーカーのGMKtec NucBox K8と、GMKtec NucBox K10を比べて、 YouTubeで数多くミニPCをレビューしてる私 ヨーイチ が、徹底比較。
ミニPC簡易スペック比較表
| 項目 | GMKtec NucBox K8 Plus | GMKtec NucBox K10 |
|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 8845HS | Intel Core i9-13900HK |
| 内蔵GPU | Radeon 780M(非常に強力) | Intel Iris Xe(標準的) |
| メモリ | DDR5-5600 | DDR5-5200(仕様で低下) |
| ストレージ | M.2 2280 SSD 512GB + 空き1(最大8TB)比較機 | M.2 2280 SSD 1TB + 空き2(最大12TB)比較機 |
| ポート | USB4(40Gbps)、USB 3.2 Gen2 ×2、Oculink | USB多数、COMポート、外付けアンテナ×2 |
| Oculink | 標準搭載 | M.2スロット経由で追加も可能(蓋を閉めるのは不可) |
| 筐体 | 半透明アクリル天板+金属 | オール金属、縦置き対応 |
| WiFi | WiFi 6 | WiFi 6(外部アンテナで効率130%向上) |
| OS | Windows 11 Pro | Windows 11 Pro |
CPUと内蔵GPU性能|動画再生・軽作業はK8 Plus、CPUパワーはK10
● K8 Plus:Ryzen 7 8845HS+Radeon 780M
Ryzen 7 8845HSは内蔵GPU「Radeon 780M」が非常に強力。
4K動画やAV1再生が軽く、VCN4.0によるデコード効率の高さから発熱・消費電力も抑えられる。動画視聴やGPU依存の処理ではK8 Plusが優位に立つ。
● K10:Core i9-13900HKで“純粋なCPUパワー”が強い
Core i9-13900HKはコア数・キャッシュ容量が多く、CPU単体の処理能力はK8 Plusを上回る場面が多い。
ただし内蔵GPU性能はRadeon 780Mに大きく差をつけられるため、グラフィック処理は不得意だ。

ベンチマーク比較|用途で評価が大きく変わる
| テスト項目 | NucBox K8 Plus | NucBox K10 | 優位モデル |
|---|---|---|---|
| Speedometer 3.1(ブラウジング) | 24.2 | 36.8 | K10 |
| ファイル圧縮 | 1:29 | 1:07 | K10 |
| ファイル解凍 | 1:25 | 1:17 | K10 |
| 音声生成(書き出し) | 2:21 | 3:05 | K8 Plus |
| Geekbench 6(シングル) | 2511 | 2834 | K10 |
| Geekbench 6(マルチ) | 11774 | 13659 | K10 |
| Cinebench R23(シングル) | 1743 | 2048 | K10 |
| Cinebench R23(マルチ) | 15674 | 16370 | K8 Plus |
| 3DMark Time Spy(GPU) | 3124 | 2155 | K8 Plus |
| 3DMark Night Raid(GPU) | 29321 | 22711 | K8 Plus |
- Webブラウジングやファイル圧縮・解凍などのビジネス用途ではK10の方が快適だ。
- 音声生成・クリエイティブ処理はK8 Plusが強い
- CPUベンチマークはGeekbench 6ではK10、Cinebench R23のマルチコアはK8 Plusが逆転
- GPU性能はK8 Plusが圧倒的
外観と筐体の違い|K10は“置き方自由”
まずは筐体から。
K8 Plusはやや厚みのある四角いボディで、天板が半透明アクリル。内部ファンがうっすら見えるデザインで、ゲーミング寄りの雰囲気を持つ。側面は金属製で質感も悪くない。
対してK10はオール金属製の堅牢な筐体。薄型ながらK8 Plusより一回り大きいが、横置きだけでなく縦置きにも対応するため、デスク上の自由度が高い。16インチモニター横に置くと、K10の方が“スッキリ感”が強い印象だ。

ポート構成の方向性が真逆
● K8 Plus:USB4.0+Oculinkで“高速接続”特化
K8 Plusの正面には
・USB 3.2 Gen2 ×2
・USB4(最大40Gbps)
・Oculinkポート
特にOculinkは大きな特徴で、外付けGPUをロス少なく接続できる。ミニPCながら本格的なゲーミングPCへ変貌させられる点は、他社製品と比べても強力なアドバンテージだ。

● K10:USBの“数”と“拡張性”で圧倒
K10は正面だけでUSBポートが4つ。さらに裏面には今では珍しいCOMポートまで搭載し、産業用機器や古い周辺機器との接続にも対応する。
外付けアンテナが2本あり、WiFi効率が約130%向上。障害物の多い部屋でも安定した通信が期待できる。
さらに後述するが、K10はOculinkポートこそ無いものの、内部スロットを使ってOculink化も可能だ。
PC内部アクセス・メモリ・ストレージ構成
内部アクセスのしやすさはK10が圧勝
K8 Plusはアクリル天板を回転させ、中蓋を外す必要があり手間がかかる。
K10は底面のネジを外してスライドするだけで開くため、メンテナンス性が非常に高い。
メモリ比較
両機種ともDDR5だが、細かな仕様が異なる。
| 項目 | GMKtec NucBox K8 Plus | GMKtec NucBox K10 |
|---|---|---|
| メモリ規格 | DDR5 | DDR5 |
| 動作クロック | 5600MHz | 5600MHz(5200MHz本体仕様で低下) |
| レイテンシ(CL) | CL46 | CL42 |
| 搭載枚数 | 2枚(デュアルチャネル) | 2枚(デュアルチャネル) |
| メモリメーカー | Samsung製チップ | A‑Data(SpecTekチップ) |
| 総評 | わずかに高速・安定性も良好 | 十分速いがK8 Plusに一歩譲る |
K8 Plusの方がわずかに高速で、安定性も高い印象だ。

ストレージ構成
K8 Plus:
・M.2 2280 SSD 512GB
・空きスロット1基 → 最大8TBまで拡張可能
K10:
・M.2 2280 SSD 1TB
・空きスロット2基 → 最大12TBまで拡張可能


ストレージ性能もK10が上回り、この価格帯ではトップクラスの速度を記録した。
K10のOculink化
K10は標準でOculinkを持たないが、空きM.2スロットに専用ボードを挿すことでOculink接続が可能。ただし蓋が閉まらなくなる点はデメリットだが外部グラボとの組み合わせで、AAAタイトルのゲームも遊べます。

OS
両機種ともWindows 11 Proを搭載し、ライセンスはOEMとリテールでした。アップデートやDefenderのスキャンも問題なし。

静音性・発熱
PL1/PL2は65W/70Wで共通。
4K動画視聴時はK8 Plusの方が温度・消費電力とも低い。

高負荷時はどちらも90度超えだが、K8 Plusのファン音は大きめ。K10は比較的抑えられている。

ワイヤレス環境
WiFiは両方WiFi6だが、外部アンテナを持つK10が通信効率で優位。Bluetoothはどちらも5.2。
結論|用途で明確に住み分けできる2台
実機を使ったみて私が感じたのが
NucBox K8 Plus が向いている人
・内蔵GPU性能を重視
・USB4.0やOculinkで高速接続したい
・動画編集や音声生成などクリエイティブ用途が多い
・外部グラボでAAAタイトルのゲームをしたい
NucBox K10 が向いている人
・USBポートの多さや拡張性を重視
・WebブラウジングやOffice作業が中心
・WiFiの安定性を求める
・ストレージを大量に積みたい
・必要に応じてOculink化したい(蓋は閉まらなくりますが)
総評として、
「クリエイティブ用途はK8 Plus」「オフィスワークはK10」
という非常に分かりやすい住み分けができるミニPCだった。




